小人と巨人の混浴風呂


「そんなに巨人の裸が見たいかねぇ…。
ま、微生物に見られても恥ずかしくないからいいけど」

海よりも広い巨人と小人の混浴風呂…。
そこには小人達が暮らせる都市が水面に複数浮かんでおり、
合法的に巨人の女の裸が見れるという事で沢山の人々が
移り住んでいた。
都市同士の移動の為に大型船や航空機が行き交い、かなりの
発展と賑わいを見せ、人口一千万人を超える都市も珍しく
無かった。


「今わたしが屁こいたらこいつらみんな死ぬんだよなぁ…。
そんな事したら大量殺人者になっちゃうけど…
普通に平和に暮らしてる人ばかりなんだし、絶対オナラ
なんて出来ないよね」


「あ、やべ。意識したらオナラしたくなってきたかも…
人類の存亡はわたしの肛門にかかってるってマジ？
でもオナラ我慢するって身体に悪いしなー。
でもちょっとくらいなら屁こいても許してくれるかな？」


小人達の都市を雲の上から見下ろしながら巨人は
ふと考えた。今ここでオナラをしたら、確実に
浮かび上がった気泡が水面都市を直撃してしまう…。
そんな事をしたら小人都市などただでは済まない。
巨人にとっては水面に浮かぶ木の葉以下の耐久性しか
無い都市など、屁の泡で一撃で粉砕されてしまうだろう。
何も知らない小人達が暮らす大都市を眺めながら、巨人は
若干興奮しながらゆっくりと肛門を緩めたのだった。

「んっ…♥ふぅ……♥
はぁ～～爆音で屁こくの気持ち良♥♥」

凄まじい揺れが海上都市を襲う。経験したことの無い地震に
高層ビルは軋み、低層の建物など倒壊するものすらあった。
その正体不明の大地震に、人々はたちまち大パニックに陥る。
安心安全だと思われてた、災害とは無縁の最先端都市。
その逃げ場の無い島々の上では避難アラートが鳴り響き、
人間達が悲鳴を上げながらシェルターへと駆け込もうと
していた。
そんな大混乱を引き起こした原因が約1,000kmもの深海で
放たれた巨人の屁による衝撃だとは誰も気づかない。
ただ一人だけ、気持ち良さそうに体を震わせる彼女だけが、
緩やかに屁の泡が海中を上がっていく感覚を感じ取っていた。

「やばっ♥屁の泡登ってきた♥街くらい大きいじゃんわたしのオナラ泡♥
こいつら今から屁の泡の爆発で死ぬって分かってんのかな？
良かった～♥こんなゴミみたいな生物に生まれなくて♥
巨人が屁こいただけで終わる人生とか惨めすぎでしょ
爆発まで３…２…１…♥」

謎の大地震が収まった頃、人々は新たな振動が水中から
登ってくるのを感じていた。膨大な量の水が無理やり
押しのけられ、安定しているはずの水上都市が徐々に
波に揺られていく。
人々が都市から見たのは、雲の高さまで海面が膨れ
上がっていく光景だった。そこを通っていた大型船も、
空を飛んでいた旅客機も、盛り上がっていく海に飲み
込まれ、押し潰され、何千人もの犠牲者が出てしまう。
何千万人もの人々がその自然災害を目撃し、悲鳴を上げ
言葉を失った瞬間、直径10km程に膨らんだ海面の泡が
パチンと弾けた。

「はぁ～～♥くっさ♥
みんなごめ～ん♥オナラしちゃったけどいいよね？♥」

ゴポッ…ゴプッ！ゴポポッ……!!!
温泉の海面で無数の泡が弾ける。巨人の屁の成分100％の
猛毒の爆弾が連続で爆発し、一瞬で海上都市群を消し
飛ばしていく。
真下から押し上げられる島、衝撃波で薙ぎ払われる島。
強固なはずの基盤が軽く粉砕され、上に乗っていた
ビルや家々、人間達が音と爆風で揉み潰されていく。
癒やしだったはずの温泉エリアは巨人の屁の臭いと熱気で
地獄と化し、奇跡的に生き残った人々さえも残らず蒸し
殺されていく。
何年もかけ建造されてきた海上都市は、そこに住む何の
罪も無い人々と共に巨人の屁の泡の破裂により消滅して
しまった。



